日経225と更新値幅

更新値幅とは、一回に動く値幅のことで、株価の乱高下を防ぎ、株価を一定の幅に維持するための措置です。日経225先物や日経225mini、日経225オプションなどで更新値幅を上回って取引が成立しそうなときは、特別気配を表示します。そのうえで、更新値幅の間で気配値を更新して、注文条件に近づけていきます。さらに、日経225ではサーキット・ブレーカーという措置もとります。これは取引が過熱した場合、取引を一時的に中断することです。これによって、投資家たちの過熱感を静めて、冷静な投資判断をしてもらおうとのものです。更新値幅を大幅に上回って先物取引が急騰または急落した場合、取引が15分間中断されます。さらにサーキット・ブレーカーが発動されると、オプション取引も同時に中断されます。取引が白熱してくると、それに引きずられて、熟練した投資家でも冷静な判断がしにくくなります。取引を一時的に中断することによって、投資家たちの熱を冷まし、いつものような冷静な判断ができるようにします。これらはすべて、市場を安定させ、株価の乱高下を防ぐための措置です。